【 フリンジ・スタッフ・ポータル 関西 は「関西」の「小劇場系 / 演劇など」を仕事および活動の範囲に入れるスタッフワークのポータルサイトです】

トリセツ

トリセツ?イキサツ?ガイドライン?
或は、
言い訳的な、
但し書き的な、編集後記的な


企画立案者:松本謙一郎


 ガイドラインみたいな説明があったほうがよいかと思ったのですが、どうもカタくなっていけないので、いっそ長文にしてみました。いや、このサイトをひとに説明するときに居酒屋で話しているようなことを丁寧にテキストにしてみたら、長文になってしまった。
 ここまでの経緯と編集上のあれこれになりました。
 編集後記というか、常に「編集中」になるので、このテキストもきっと逡巡と推敲を繰り返しバージョンアップを重ねます。

 かなり個人的なデータベースやアーカイブに対する雑感が入ってますが、このサイトの端々にそれは反映されているかと思います。


 どうやら2018年の1月27日のことだったようです。
 自分のスケジューラーやメールの記録によると。

 かつてDaily Fringe Guide Osaka(DFG)を編集・運営していたBGY氏と、関西の各方面スタッフに顔が広く日本写真映像専門学校で長く若手育成に関わっているhige氏に、この「Fringe Staff Portal KANSAI(フリンジ・スタッフ・ポータル 関西)」の発想を持ちかけて相談したのは。

 これを思いついた動機や理由、目的などは色々とありますが、その一つは小劇場や演劇に限らず、舞台〜大規模イベントなどに至るまで「業界」での「若手不足」の深刻化です。
 日本全体で高齢化が進んでいるので、これはどこの業界でも地域でも同じことなのでしょうし、その規模の問題を根本的にどうにかする対策は簡単ではない。
 もはや日本中の各業界・各地域での人材の取り合いです。

 しかし小劇場演劇まわり、それも「関西」の、という自分にとって近くて切実な範囲に限れば、きっと把握もできる規模だし、打てる手があるかもしれない。
 ということで、とりあえず範囲を「小劇場(系)演劇など」とします。
 これをやるには「関西」そして「小劇場」を中心として括る規模じゃないと、自分の手には余るし、東京の規模では誰の手にもなかなか困難でしょう。
 関西から東京への人材の流出にも危機感がありましたし。(<どの口が!

 若い人が関西の小劇場演劇まわりで活動を続けていくのに際して、
活動をしている(続けていけてる)人がこれだけいる!」ことを見える化する。それはきっと道標や希望になるはず。
 上演団体がスタッフを探す際に頼りになるようなポータルサイトがあれば、作品に関わったり仕事を得る機会も増えるはず。
 そして、スタッフワークにも興味を持ったコアな観劇層が、その興味をさらに深めるのに役立てば、公演の動員につながるかもしれない。動員が増えるなら主催・興行サイドもスタッフワークをより重視するようになるかもしれない。
 スタッフワークにも興味を持ってもらうことが演劇を楽しむチャンネルを増やすはずだし、その時により知識を得られるように情報が用意されていることって大事なんじゃないだろーか?
 では

小劇場とは?フリンジ(fringe)とは?

 などということを厳密に定義し始めると、言文一致運動や築地小劇場あたり(なんかこの辺とか)から始めて、新劇〜60年代小劇場〜といった日本近代演劇史を前提にして本一冊書けるようなことになるので、このサイトではフワっとした規模感でとらえることにします。
 Wikipediaによる「小劇場」でも大阪なら近鉄アート館などが挙がってますが、まあそれくらいまでの感じ。
 スタッフは小さい規模〜大きい規模まで広く仕事をする人もいるも多いので、ざっくりとしたところで。それを専門としているとは限りません。
 (関西の)商業や展示やイベントまわりまでの大道具さん界隈の言葉だと「芝居」と言えば「小劇場的な」規模や内容(物理的にも経済的にも)を指してるような感覚があります。なんか、そういう範囲。

「小劇場」という場合「演劇」と続きますが、スタッフは「演劇」に限って仕事するとも限らないので、演劇を主として「など」フワっとした「舞台芸術」を範囲とします。
 「コンテンポラリーダンス」などの身体表現系はきっと範囲内、
 「バレエ」「オペラ」「大衆演劇」「お笑い」などを専門にしてるあたりは(把握もし切れないし)範囲外、かな?これらは体系化されてるのでそれぞれに専門化してるようにも思います。

 スタッフを探す「小劇場系」「演劇など」団体・主催者・演出家、そして関係者(スタッフ自身も)など、にとって役立つことを意図しているので、現実的に小規模公演でも引き受ける可能性がありそう、実績があるというあたりで考えています。

 小劇場に対して「fringe / フリンジ」という言葉を使いだして普及させたのは、まさに「fringe(小劇場演劇の制作者を支援するサイト)」がはしりだったように思います。
 海外においてどのくらいのニュアンスであるのか、自分は正確に見聞きしていませんが、豊岡演劇祭のサイトで言及されてますね。

「公式に対する非公式、中央に対する周辺」

 このサイトでは、まあ本来の意味よりもフワっとした意味で「フリンジ」と言うことにします。「公式」「中央」に準ずるところとして、「商業」的であったり確立されたジャンル・様式・構造と言えばよいでしょうか。「インディペンデント」と呼ぶひともいますし、「オルタナティブ」と言ってもよいかもしれません。
 またDFGをイメージしていたので、この名称になりました。


リサーチ

 ポータルサイト、データベースとして機能するには網羅できているかどうかは重要です。
まず、思いつく限りの関西の小劇場まわりのスタッフを片っ端から挙げてみたら割とな数になり、それぞれ直接かワンクッションくらいで連絡がとれる人をチェックしていったら、かなりの割合になったので、これはやれそうだとなりました。

 そして、この3人がよく知っていて、やはり顔の広い若旦那家康氏や山口良太氏などにも相談・協力をお願いすれば、きっとかなりカバー出来そうだと思いました。

 なので、われわれ3人が思いつく範囲が基本となり、さらにリサーチを重ねる・続けることになります。各セクションインデックスのリストアップは、われわれの把握や判断によるものです。

 学生劇団や若い人だと、この先続けるのかわからないので判断が難しいのですが、
もし本人から掲載の希望があった場合は?

 「最低2回はプランナーやチーフなど(オペレーターや増員のみも場合によってあり)をしていて、続ける意思がある
(プロフィールページの作成には「最少2作」の作品情報が必須)

ということを最低ラインにしました。

 2作しかつくってなくても長年「映画監督」ではあると名乗り続けている(認められている)方だっているわけですから。

 こちらでリサーチして勝手にリストアップするぶんには
 「なんとなく、もう続けてるし、続けそう
 くらいな感じになります。
 継続性があったり(自劇団以外にも)依頼に応えそう / 実績がある、だったり。
 スタッフを探す方にとって参考になるという利用を想定しているので、俳優の傍ら自分が出演する公演や所属劇団でのみやってる感じの方は、なんとなくリストに入れるのを様子見してたりします。

 また逆に、しばらく名前を見ない方、最近どうしてるか知らない方とかはどうするか?
 拠点の移動(転居)などと併せて、個人的状況の把握などはとてもし切れない。
 スタッフは声がかかってナンボだし、意思があるかどうかは「引退」でも宣言しない限り(いや、誰とは言いませんが、宣言しても引退してない方もいるし)他人からはわからないので、基本一度リストアップしたら、ご本人から申し出がないうちはそのままにすることとします。
 もう活動していない方や故人まで含めて、アーカイブとして残していくことにも大きな意味があるし、先々そうなっていくことを考えました。


情報量・更新

 どんな人がどんな作品を手掛けてきたのかがわかれば、スタッフを探している人にも参考になるし、観る人にもより興味をもってもらえるはず。
 各人の過去作品履歴や次回作品まで追跡して網羅できたら理想なのですが、きっとそれは不可能。
 スタッフ本人もすべてを挙げるのは大変だし、なかなかいただけないだろうし、チョイスしてアップしたい方もいるかもしれない。告知・連絡などこまめに出来る人もきっと限られる。
 ただ、サイトとしては、Googleさんの無料ブログシステムを使ってもいるし(さらに、検索に強くて半永久的に残るはず!)掲載するテキスト量に制限はありません。
 ただし、アップするのにはお時間をいただくことになるので、少し絞り込んだものと段階的にするとか、ここいらは今後システムや段取りを要検討です。
 初動でプロフィールデータをいただいて、やり始めてみたところ、各人によっていただく情報量や状態にかなり差があったので。
 ちなみに、掲載する情報量(項目)フルスペックに近いパターン例としては自分のんとか(作品履歴はちょっと絞って、追記は個人サイトへリンクにしてます)。


 一度プロフィールページをアップした後、最新情報の更新連絡などこまめにいただくなんてことはまあ難しいだろうということを想定して

 「勝手に情報を収集して勝手にアップ(更新)する
  (だけど、自発的に情報いただけたらありがたい!し、反映する)

 というDFG同様のスタンスを基本方針にしました。
 もちろん、プロフィールページの更新を望まない方、自分で更新したい方、は確認してそのようにします。
 【Works】で掲載している作品履歴は、最低2作品(以上)でのアップから始まって、あとは概ねこちらで拾ったら追加するようなことになるので、基本的にはそれぞれの方の仕事を網羅したものではありません。なかなかリアルタイムに拾うのにも限界があります。
 先々には過去にも遡って網羅することを目指します。

 公演情報を、それもスタッフクレジットを最新から過去にまで遡って集めるには、ネット上の情報だけでは不十分。
 あまりネット上で展開していない公演もあるし、過去のログが残っていかなかったり、スタッフクレジットまでなかったりしがち。
 そこで公演を企画する方、主催する方に切なる希望。どんな公演もぜひ、

 「こりっちには登録してスタッフまで入力していただきたい!
そして
 「団体劇場公式サイトにはスタッフクレジットまで入れていただきたい!」

 プロフィールページの作品・活動履歴に掲載するテキストは、基本できるだけ

 「団体名は団体公式サイトに」
 「作品名はこりっちの公演記事に」

 リンクすることにしてみました。
 団体は解散するとサイトもなくなる可能性が高いのに対して、こりっちのほうが永く残りそうだということで保険をかけられる。団体サイトのアーカイブに、公演や作品個別のアドレスが必ずしもないこともある。団体や公式サイトにスタッフクレジットがなくても、こりっちにはある場合が多く見受けられるからです。
 しかし、今のところ、関西ではCoRichの普及率が東京ほどにはふるわない!

 ならば、出来るだけチラシを集めてストック出来たらよいのだが、ということで関西で一番(置き)チラシが集まる場所はどこだろうと考えたら、それは大阪市立芸術創造館(芸創)でした。

 芸創で置きチラシを取り置きしてもらって、ファイリングの整理作業を兼ねてスタートしたのが、#演劇情報交換会です。
 当初、#演劇情報交換会は、チェックした情報を「勝手に」DFGに登録したり、このサイトへの入力作業も兼ねる意図があったのですが、やってみるとあまりに話が脱線して盛り上がることが多く、ほとんど作業にはなりませんでした。
 チラシから入って、深掘りするとサイト〜色々の検索もしつつトークするので、チラシ・WEB両面で広報・宣伝について研究してるような会になっていきました。
ま、話題の行先は当日参加する顔ぶれによって予測不可能なのですが。

 やがて、#演劇情報交換会芸創の事務所で、通称「チラシを集める会」と呼ばれるようになります。

 そして、より芸創に多くの置きチラシが集まり関西の演劇情報を網羅できるようにするにはどうしたらよいか?と思いついたのが「芸創置きチラシアワード2018」でした。
 「芸創に置きチラシしたら、表彰されるかもしれれない」
 となれば、一層ここは欠かせず置きチラシされるようになるんじゃないだろうか?と。
 アワードをつくることによる効果に関しては古巣の佐藤佐吉賞で実践済みだったので。


「関西」とは?

 芸創に置きチラシするということは基本、関西圏での催し物のはずですが、では関西とは? DFGでは近畿2府4県+三重+鳥取・鳥の劇場の情報まで入れてましたが、

 近畿2府5県(三重県も入る)を対象にすることにしました。

 DFGやチラシアワードでは「関西で上演される」他地域からツアーの公演も対象になりましたが、このサイトでは、関西を拠点に活動する上演団体がスタッフを探したりするのに役立つことを目的の一つにしているので、関西を拠点にしているスタッフを中心に、関西の団体の作品を手掛けている(実績がある)なら他地域を拠点にするスタッフも対象にしています。

 いつの間にか東京や他地域に拠点を移すスタッフもいれば、移っても関西の団体の仕事を続ける方もいるし、そこは追いきれないので、あくまで近年に実績があればということにします。
 今後もするのか?というのはわからないことなので、過去何年以内とかいうのも特に基準はなし。リストアップする段階で過去しばらくやってなかったら一旦スルーすることはありますが、一度リストアップしたりプロフィールページつくったら、ご無沙汰でも基本外すことはしないことにします。
 現在、どういう状況なのか(引退や、お休みを含めて)は、より新しい作品履歴を更新することによって、あるいはSNSなどから判断してもらえるかと思います。

 しかし「芸創置きチラシアワード」のほうは、翌2020年に(2019の)アワードと展示をしようとするタイミング(実は、ノミネート選考までは進めておりました)でコロナ禍が始まり、中断することになります。

 コロナ対策期間中は、1F交流サロンでの展示が出来なくなりました。
 選考して表彰すること自体はネット上でも可能ですが、ノミネートした作品(チラシ)実物を展示して、手にとってもらえることが大事だと考えました。アワードの選考では紙質や手触り、実物の発色なども重要な要素だったので。それでこそのチラシ、紙媒体。
 そして2020年にはチラシの数も激減して、翌年もこの総数の中からアワードといってもなー、ということで見送りになりました。
 芸創1F交流サロンが使えないことにより#演劇情報交換会も中断します。オンラインDIVEラボとしてリモート開催もしてみましたが、どうもリアルでやる醍醐味に乏しく(代わりに他地域からの参加者があるのは面白かったですが)持続しませんでした。
 配信したりアーカイブもせず放談する(思わせぶりなツイートだけ残す)ライブ感、芸創に行き交う人が飛び入りするのが#演劇情報交換会の面白さだったので。


 置きチラシのファイリング自体は継続しており、今もなにそうだんのブースの棚に置いていただいていて自由に閲覧できます。


 そして、このサイトの立ち上げや入力作業も、先の見えないコロナ禍でなんとなく進まず、中断となりました。

 しかし、コロナ中には #演劇情報交換会 名義で「文化庁のん、確認番号相談窓口」というものもやってみたりしていて、まさにその「文化庁のん」で、山口良太さんにロゴをデザインしていただき、2021年2月まだ未完成ではあるもののプロトタイプとして、このサイトは限定公開にこぎつけました。

 スタッフワークのイエローページを目指しているので、ブランドカラーは黄色にしました。DFGが「緑のアイコン」と呼ばれたように「黄色のアイコン」として認知されたらよいな、と。しかし、奇しくも山口さんといえば黄色ですね。(ストレンジシード感染症対策サイン、「2002」〜「2002/2022」)



入力・凡例

 さて、個人プロフィールページにあたっては、フォームもつくってみて初動で幾らかの方々に入力いただいたのですが、フォームのつくり方もまだ未完成で、登録に際してのルールもフワっとしていたため、なかなか凡例に従ったデータにならない、色々なパータンのものも多く編集作業には時間がかかりました。
 まあ「個人」ページなので、それぞれの好きにどうでもいいっちゃあどうでも良いようなものですが、やはりポータルサイトとしては統一感もった「見やすさ」と「情報の精度や量」のディレクションがほしくなります。
 改めて凡例(2024/3 時点)を書き出すと

-----------
タイトル:
 半角スペース  (漢字)
-----------
記事:
 半角スペース  (ローマ字・全小文字)

【所属】 ______
サイト http:______

Facebook ______ 
Twitter @______
Instagram ______  

【Since】(必須)
(そのほか、履歴、受賞歴ほか、あれば)

【Works】(2作必須)
/ (スペース スラッシュ スペース)(<ここまですべて半角英数)全角スペース
団体名(基本、より公式で更新されていると思われるアドレスにリンク)
<団体名・作品名の長さによって改行>
作品名(基本、こりっちにリンク)」(『』ではなく「」)
<改行>
@(全角)上演会場(会場公式にリンク)
<改行>
クレジット(における役務)】(全角隅付き括弧)

より未来(公演予定)・近年〜過去(直近過去>より過去)の時系列順で
-----------
・「第何回公演」や冠は基本入れない
 (すべての公演に対して追いきれず、このサイトの利用目的として、
  それほど求められないであろう情報なので)
・ただし、それが作品タイトルの一部になっていると思われるものは入れる
・演劇祭などに参加の記載は入れる
 (演劇祭の情報へのリンクなどが広がるから)

 たとえば、自分の場合、こうなります
 割と(所属というものがないので、それ以外は)フルスペックで掲載した場合の例。

 という入力を出来るだけ間違いなくしてもらえる(と、こちらの編集作業が省力化できる)入力フォームのバージョンアップを目下作業中(完成したら、ここに貼ればよいですね)


 色々と決められた書式に制限される面倒くささは、コロナ禍「文化庁のん」他、の慣れない申請デスクワークで経験することになったので、気持ちとしてはどっちの気持ちも分かり過ぎるほどわかるんですが。

 ちなみに、細かいところで、最終的にアップしているテキストでは
・数字はすべて半角英数
・『』ではなく「」
・()、は全角
・/ は半角を使用して前後に半角スペース
・名前のローマ字表記が大文字なしの「姓・名」の順
 などとしているのは、あまり世の中の約束ごと上どうということでなく、自分の「見た目」としての好み(このほうが美しい!と思う、、、とか)ゆえ、あしからず。
 フォントや文字間隔や行間などでコントロールし切れない手段(入力作業が簡単なブログシステム)を使ってるので、こういうところでこだわりたいのです。
 細かいルールはサイト作成・データ入力が進むうちや、使ってみたり気が変わったりで改訂するかもしれません。


リンク・リンク・リンク

 リンクについては、最初出来てないところもこちらでボチボチと張っていくつもりです。
 理想としては「リンク出来るところは、出来る限りすべてリンク
 そうあってこその、インターネット・HTML(HyperText Markup Language)
 なんとなく気になったところをクリックしただけで、興味の先に行けるサイトを目指します。
 (小劇場)演劇やスタッフワークも、YoutubeWikipedia上にある色々なもの同様、興味を持ったとき、すでにその先に情報が用意されている状態でありたい。そうじゃないと人口減少化の中で、他のジャンルや業界に対して競争力を得られない。

 しかし、リンク先アドレス(公式サイト)の移転やリンク切れのチェックなどは、気づいたときにボチボチと更新することはあっても、きっと追いつきません。
 各個人プロフィールの更新、最新作のチェックなどと併せて、サグラダ・ファミリアを建ててるみたいなことになるでしょう。とか言ってたら2026年には完成してしまいそうなので、あるいは大阪梅田地下ダンジョンのように延々と工事中になります。
(膨大な作業になるので、協力者つねに募集!)

 かつてインターネット草分けのころには
 「アドレスは住所みたいなものだから変わったら移転届けを出す(転送したり、周知したりする)べし / すればよい」
 などと説明されていたように思うの(そんなことを覚えているのは、もうインターネット老人会)ですが、これだけ普及してみたら、そんなことはなかった。そんなに律儀にリンク先の変更をしてられるもんじゃないし、そんな規模ではなくなってしまった。

 だから、アドレスは住所どころか墓碑のようなものだと自分は考えています。これからどんどん墓碑になっていく。
 すでにSNSにはなくなった方のアカウントが数々残り始めているし、なくなった団体や劇場も数しれない。その足跡をどう残すか?無縁仏をどうするか?
なので、上演団体の方にはぜひ

 ・公式アドレスはできるだけ簡単に変えない(慎重につくる)
 ・保険としてもこりっちには登録する(大事なことなので二回目)

 ことを願っています。
 こりっち以外にも、誰もドメインやサーバの費用を払わなくても、なくなった団体の足跡を残す方法としては、Wikipediaだったり何らかの無料サービス(Twitter・現Xでも残りはするかもしれないし、ありっちゃあアリだけど)たとえば、このサイトを置いてるBloggerに残すなんて手もあるかもしれません。
 Bloggerは、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスして使えるようにする」というGoogleさんの企業理念から考えると、Googleがなくなりでもしない限り残るんじゃないかと考えています。Googleがなくなるのって、もはやどこか国が一つや二つなくなるのよりも起こりがたいでしょう。
 あと、同様の理念を掲げる早稲田大学演劇博物館に資料を送りつければ(嫌がらせみたいだけど、、、そんなことないはず!)残るはずだしアクセス出来る情報として日の目を見るかもしれません。
 これに匹敵するものが関西に思い当たらないのは悔しいのですが。

 このサイトを企画した目的やきっかけとしては、冒頭に記したようなことで、リアルタイムにスタッフを探すなどの利用を想定していますが、アーカイブへの考え方としては、中野非公式リポート「なんでも、すぐ消す中野区」のアーカイブあります」記事中にある、Wayback Machineのコンセプト(和訳)

 「ほとんどの共同体は自分たちの文化や伝統の産物を保存することを重視しています。それがないと、成功や失敗から学ぶための記憶も仕組みもその文明には無いことになるからです。

 に、深く共感します。


公開情報・個人情報

 こうして、初動で入力いただいた個人プロフィールページの作成に手間取っている間に、コロナ禍が始まり、ロゴをつくって限定公開はしてみたものの、先の見えないコロナ下の状況に気は進まず、サイトの作成は停滞していました。
 当初は、連絡をとり確認がとれた人のみ各セクションのインデックスページにリストアップしようとしていたのです。これは、時間がかかる。
 初動で声をかける機会があった人やプロフィール作成データまでいただけた人は限られていました。しかし、その数ではデータベースとしては有用性のないリストなので、完全公開する意味や価値がありません。

 ところが、この間に色々なことがあって、いつしか個人的にこんなものこんなものこんなものこんなものをつくるようになっていました。
 やってみると、特に何の問題も発生していないし「不特定多数がアクセス出来る」公開情報を「勝手に」拾ってリストにする、さらにそこに不特定多数に公開されたアドレスへのリンクを張ること自体は何ら問題ないはずだからやってしまえ、と公開に至りました。
 リンクについての考え方は、むかし読んでものすごく納得した岩城保さんの論が明解で、これに影響されているところがあります。
 
 各セクションのインデックス「リスト」では、プロフィールページまだつくってない方も、公式サイトやプロフィール・作品がわかるサイトがあれば、名前からそこへリンク。
 ツイッター(現・X)、FBに関しては、

 ・本名(漢字・ひらがな・ローマ字、含めて)フルネームか、
 ・所属・プロフィールまで含めて本人と特定出来る状態で、
 ・どういう仕事をしているかなどプロフィールや投稿でオープンにしている

 方に関しては記載してリンクしています。
 プロフィールページのデータいただいてる方は、そこに「記載ある/なし」を「リスト」にも反映しています。

 スタッフワークのイエローページをイメージしているので、リストから何らかのサイトや連絡先にすぐにつながることが理想です。



以上、2024/3/29 時点での編集基準およびこれまでの経緯でした。
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